人生で初めて入院をしてきました。これまで大きな病気をしたことがなかったので分からないことだらけでした。
症状は、急性虫垂炎。よく「盲腸になった」と言われるやつです。急性虫垂炎は、虫垂が細菌感染して炎症した状態のことを言うみたいです。場合によっては命に関わることもあるので軽視してはいけないようです(詳細はちゃんと調べたほうがいい)。
記録
2021/09/27
- なんとなく体調が悪い
- 腹部右下に違和感がある
- 遅くまで仕事ができずに定時あたりに切り上げて帰宅
この日は、普通に出社もしていました(本来は出社すべきではない)。歩行時に違和感がありながらも歩けているからと気にせずに過ごしていました。
2021/09/28
- 痛みが増してくる
- 特に下痢などの症状なし
- 退勤時に駅まで歩くがものすごく激痛で辛かった
ここで異変に気がつくべきですが、普通に出社していました。日中倦怠感があり熱っぽい感じもありました(体温測定はしていない)が、ご飯も普通に食べることができているので疲れと判断しました。この日の夜は、痛みが更に増してきてよく眠れなかったです。
2021/09/29
- 起床時に起き上がれなくなる
- 病院に行くことを検討する
- 歩くときに痛みがズキズキしていて辛い
数日間、痛みが収まらないので病院へ受診を検討します。私は、腹痛のときにどの病院へ行くべきなのかも分かっていない、かつ右下の腹部の痛みは虫垂炎が疑われることも知らなかったので内科への電話まで時間がかかりました。
自宅周辺には、病院がたくさんあるのでどこの病院を選ぶべきか迷いました。引っ越して半年なので何も分かりません。とりあえず駅から近くてホームページがよさげなところを選び電話をしました。最初は午後の枠での受診でしたが、症状を説明するとすぐ来るように言われたのですぐ向かいました。
病院到着時の体温は平熱、血液検査やエコー検査、触診を行いましたが虫垂炎の可能性は低いと言われました。血液検査の結果に異常値はないこと、エコー検査で炎症を確認することができなかったことから詳しく調べる必要があるとの診断結果でした。このときもジワジワと痛みが増しています。大きな病院で診察するべきとの判断がされ、紹介状を作成してもらいました。私はこのあと総合病院へ向かうことになります。
総合病院での外来受診
大きな病院に行くことがないのでちょっと緊張。最初に、触診、血液検査とエコー検査をします。ものすごく長い時間をかけてエコー検査機で痛い部分を見ているのが印象的でした。検査結果をもとに内科の先生から言われたのは「盲腸が破れて膿が漏れている」という衝撃的な内容。腹痛を軽く見ていたのでものすごくびっくりしたのと手汗がすごかった記憶があります。処置をどうするのか聞くと手術しかないと回答されました。そのまま外科に回されることになり、待合室にいるときは呆然としていました。
外科の待合室は誰もいなくてなんとなく不安になりました。内科→外科の移動も歩くとしんどい。外科に到着したときに体温と血圧を測定しましたが、体温39度、血圧130でした。炎症が進んでいるということらしいです。
外科で診察を受けましたが、すぐにCT検査が始まります。同時に高熱を出してしまったのでPCR検査、アクリルフィルムを貼った車椅子で検査室へ向かいます。疑陽性者という扱いになるということです(検査結果は陰性でしたが病院のマニュアルですぐには陰性扱いにはなりませんでした)。CT検査マシーンがかっこよかったのを覚えています。
CT検査結果をもとに今後の方針が告げられました。盲腸は破れてはいないということ、炎症をしているので手術よりもまずは薬で抑える処置が必要ということが言われました。一般的に虫垂炎は手術による処置が行われるようですが、抗菌剤での処置も近年では増えているようです。これはググると様々な記事が出てくるので気になる方は調べてみるといいです。
私は、抗菌剤で炎症を抑える先生の方針に同意しました。入院期間も短くなるのでとても好都合です。ここから人生初の点滴、入院生活が始まりました。
隔離病棟生活
診察室でPCR検査をしましたが複数回の検査で陰性が確認されるまでは普通の病棟には入れません。新型コロナウイルスがあるとひと手間かかりますね。ニュースで隔離病棟での入院をみたことがありましたが自分も入ることになるとは思わなかったのでこれは貴重な経験でした。
たまたま持っていたPCと充電器、スマホがあったので不便はなかったです。急に入院確定したので着替えとか何も持っていませんでしたが、病院側で準備されていたので特に困りませんでした。PCが手元になかったら発狂していたと思います。
抗菌剤を点滴で入れて絶食をしているのでインターネットに全力で打ち込める環境ができていました。最高〜風呂も入れなかったのでずっとPCを見ていました。
隔離病棟は個室なので、消灯時間に制限はありませんでした。腹痛が収まらないので23時近くまで起きていました。定期的に看護師の方が確認にきてくれるのですが、この仕事すごく大変だな〜と感じた。
2021/09/30
5時ぐらいに起床。退院はまだできなそうなのでものすごく長い1日が始まります。病院の朝は早い。6時ぐらいに検温や血圧測定が始まります。まだ絶食中なので測定後は完全に自由。ただ部屋からは出られないのでPCで作業しまくります。この日は熱は平熱になっていましたが、痛みは消えず抗菌剤を入れ続けて様子を見ることを継続しました。
2回目のPCR検査を行い、陰性だったので一般病棟へ移ることが可能になりました。午後に移動しました。抗菌剤を入れ始めてから24hが経過し、腹痛も収まってきました。薬だけでこれだけよくなるのすごい。状態がよくなってきたので明日の朝からご飯を食べてみて異常がないか確かめるフェーズへと動いていきます。
一般病棟に移動したので消灯は21時。いつもは25時あたりに寝るのでとてもはやい。超健康生活ということになります。個室とは違うので様々な音が聞こえてきます。頻繁に目が覚めてしまいましたが、夜勤の看護師さんがずっと動いていてすごい。感謝しかないですね。不安要素はたくさんありましたが、急にいろんなことがあったので心は落ち着かなかったです。
2021/10/01
6時起床。今日から絶食期間が終了して病院飯を食べることができます。病院飯は初めてなので少しだけ期待していました。お粥とか柔らかいおかずがでてきて噛む必要もないぐらいやわくて感動した。48hぶりにご飯を食べているので幸福感を感じることができました。味は噂で聞いていたとおり薄かったけどなんだか健康的な感じがしたしこれはこれでいいと思います。
体調はかなりよくなっていて歩行時にも痛むことはなかったので良好でした。明日退院ということが分かり気分も上がっていたと思います。この日も検査等はしなかったので経過観察を穏やかにしながら過ごしていました。
2021/10/02
5時40分ぐらいに採血がはじまります。この血液検査の結果で退院確定が決まります。朝ごはんが最後の病院飯でした。最後までお粥だったのでお粥ではない病院飯も食べてみたかったです。
先生がやってきて退院確定が告げられました。そのあと薬剤師さんがやってきて荷物をまとめたり着替えをするよう言われました。なんか退院ってあっさりなんだな〜と思いながら準備をします。
退院証明などの書類を受け取り、病室を去ります。すごくあっさりしているのとナースステーションにはさっきの薬剤師さんしかいなかったので特に挨拶をすることもなくエレベータに乗りました。お世話になったのにスーーーーっと去るのはなんか気持ち悪いですが看護師さんも忙しいと思うので気にせず受付に向かいます。
最後に入院費を支払って終了!
知見
- わりと軽症な虫垂炎の状態で医療機関にいけたのはよかった
- もっと進行していたら薬で収まらないだろうし、手術していた
- 入院期間も長くなっていたと思う
- 虫垂炎、原因は不明
- 調べればいろいろ出てくるけど原因はわからない
- 虫垂炎、すぐ手術ではないということ
- まずは薬で炎症を抑えて様子をみる(これを散らすと言うらしい)
- 炎症が収まらないなら手術
- 腹痛ごときで病院行く〜〜?と思うのはやめる
- 何日も放置しておくのはよくない。
- 現金は持ち歩いておく
- 電子マネーが普及して便利になりましたが病院内のコンビニは電子マネー使えませんでした
- 現金がないと水も買えない
- 急な入院になっても困らないようにする
- たまたまPCを持っていたので充電器などには困りませんでした
- スマホの充電器もPCと同じ端子なので無問題
- 出先では暇つぶしできるものを持っておくといい
- 1人ぐらしの人間の入院は大変
- 即入院だったので家から必要なものを持ってくるということができなかった
- 家の鍵は自分しか持っていないから
- 新型コロナウイルスで差し入れも難しいらしい(検査みたいなのがある)
- 隔離病棟は快適だった
- たまたま入りましたがかなりよかった
- 病棟にwifiはない
- インターネットは自分で確保しような
- 最悪なことに月末だったので通信制限だった
まとめ
健康が1番!これに尽きます。
退院してからは、消化によさそうなものを食べています。短期間の入院で回復して本当によかったです